房総半島素掘りトンネルナビ
房総半島素掘りトンネルナビ

房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

交通手段は?日程は?

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房総半島の素掘りトンネルの多くは、房総半島の中心部・養老渓谷の周辺にあります。
交通手段のおススメは、細い林道も走りやすく点在する素掘りトンネルを効率的にまわることができる「バイク」ですが、人気のローカル鉄道・小湊鉄道を使って訪れることもできますし、最近は自転車で林道・渓谷サイクリングする人も増えています。

機動力のあるバイク

素掘りトンネルの多くは、林道上にあります。
といっても、実は千葉の林道の多くは既に舗装されているため、オフロード用のバイクではなく普通のバイクでも問題なく走れるところがほとんどです。私自身も110㏄のクロスカブというバイクでまわっています。

バイクで素掘りトンネル巡りする最大のメリットは「細い道に強い」こと。舗装されているとはいっても幅は狭く、車の場合すれ違いはできないところが多く、万が一にも対向車が来てしまったら大変なことになります。

また素掘りトンネル自体も非常に幅が狭いため、慣れている地元の軽トラなどはスイスイ通っていますが、そうでない人が車でトンネル内に進入するのは勇気いるでしょう。

バイクなら細い林道も難なく通れますし、安全に路肩停車できます。また素掘りトンネル内を走って通過することもできます。


気を付けないといけないのは、2019年秋の台風による崖崩れや倒木によって通行止めになっていたり、その関係で道が荒れてしまっているところも多いことです。舗装されていないダート道も、雨の翌日などはぬかるんでしまうことが多く、またトンネル内も水が溜まっている場合があります。

携帯電波が入らないところもありますので、転倒や落下で身動きできない状態になることがないよう気を付け、一般の道路から離れた林道奥などは、ひとりでは行かないようにしましょう。


車でも行ける場所多数

幹線道路からもすぐの場所にある素掘りトンネルなどは、車でも問題なく訪れることができます。<バイク&車>プランとして紹介している場所は、基本的に車でも訪れることができる場所か、あるいはすぐ近くに駐車するスペースがあり、そこから徒歩で訪れることが可能なトンネルです。

林道の場合、道幅が狭くすれ違いができないところが多く、気を付けないと地元の方の往来の邪魔をしてしまう危険性もあります。このサイトの各素掘りトンネル紹介ページでは、動画やレポートを見ていただけると、そこへアクセスするまでの道の状況も理解できるようになっています。

しっかりと情報収集してから訪れるとともに、不安になった場合には安全に停められる場所に車を停め、徒歩で行くようにしましょう。


人気のローカル鉄道・小湊鉄道

養老渓谷などを走る人気のローカル鉄道・小湊鉄道を利用して素掘りトンネル巡りすることもできます。駅舎も古い昔ながらのもので、駅から自然散策を兼ねてまわることができます。道の脇には渓流も流れており、ゆっくり歩いていくことで、車やバイク・自転車では見落としてしまいそうな景色も満喫することができます。

ただ小湊鉄道も路線バスも、便数は非常に限られています。
素掘りトンネルもそれほどたくさんまわることはできないかもしれません。可能であれば、養老渓谷温泉の旅館などに泊まることをお勧めします。


自転車で行く

ここ数年、房総半島を自転車で回る人が急増しています。
JR東日本では、サイクルトレイン「B.B.BASE」の運行も行っており、自転車を解体することなく車内に持ち込んで運ぶこともできます。

また鉄道や高速バスを使って行き、現地でレンタルサイクルを利用することもできます。