房総半島素掘りトンネルナビ
房総半島素掘りトンネルナビ

房総半島に数多く残る「素掘りトンネル」。林道にひっそり佇むトンネルはまるで別世界へといざなう入り口のよう。素朴なトンネルの内壁には美しい地層も浮かび上がり、ツーリング目的地としても人気です。主要な素掘りトンネルへの行き方やおススメルートなどをご紹介します。

日帰りプラン<バイク&車>

写真

バイク・車での日帰りプランのモデルコースです(東京出発前提)。

9:00第1集合・アクアライン海ほたる
9:30第2集合・道の駅木更津うまくたの里
10:00永昌寺トンネル見学
10:30小湊鉄道月崎駅見学
11:00月崎トンネル見学
(月崎→養老渓谷15分)
12:00向山トンネル見学
養老渓谷観光
13:30養老渓谷周辺でランチ
(養老渓谷→三島湖30分)
15:00梅ノ木台1号・2号隧道見学
奥米トンネル見学
(三島湖→燈篭坂大師30分)
16:30燈篭坂大師の切通し見学
(燈篭坂大師→海辺の湯→金谷港10分)
17:00天然温泉海辺の湯で入浴&夕食
19:00東京湾フェリー金谷港到着
19:30フェリー乗船
20:30東京湾フェリー久里浜港で解散

第1集合の別案は大井PAなど。125㏄以下でアクアラインを通行できないバイクの人や東京東部から参加する人がいる場合には、道の駅人気ランキングにも登場する「木更津うまくたの里」を第2集合場所にすると便利です。東木更津IC下りてすぐの場所にあり、遅れる人がでても買い物などして時間を潰すことができます。房総半島中のものが手に入る品揃えです。

トップバッターは、将棋の駒の形をした「永昌寺トンネル」。小湊鉄道飯給駅と月崎駅間の線路脇の道には、この他にも2つの素掘りトンネルがあるのですが(柿木台第一柿木台第二)、途中が陥没しており2020年12月時点では通行止めとなっています。

永昌寺トンネルの少し先には、国の登録有形文化財にも登録されている小湊鉄道・月崎駅があります。1926年の開業で、昔ながらの素朴な駅舎の写真を撮りに来る人が結構います。駐車場も広いので、もし遅れてくる人がいればここで合流してもいいでしょう。ひとつ北側の飯給駅には「世界一大きなトイレ」もあります。

そこから中央にぽっかり穴が開いた「月崎トンネル」へ。ここは細い林道を走っていくことになりますので、車は安全に停められる場所に停車し、歩いていったほうがいいかもしれません。

月崎から「向山トンネル」がある養老渓谷までは15分程度。観光客も多い場所で、有料駐車場などもあります。

二階建てトンネルとして知られる向山トンネルを見学した後、養老渓谷の観光を。お食事処もいくつかあり、「山の駅養老渓谷喜楽里(きらり)(旧養老渓谷やまびこセンター)」には地元の方手作りのお弁当や炊き込みご飯などが販売されており、テーブルや広い芝生エリアで食べることもできます。

ランチ後は、三島湖へ。三島ダム近くの公衆トイレに駐車場もありますので、そこに車やバイクを停め、徒歩でL字素掘りトンネルこと「梅ノ木台1号・2号隧道」へ。横坑もぜひ歩いてほしいです。長いトンネルで照明も限られていますので、懐中電灯など持参するといいかもしれません。「奥米隧道」へも行ってみましょう。

最後の素掘りトンネルは東京湾沿いにある「燈篭坂大師の切通し」。モデルコースでは16時半としていますが、冬だと日没頃になってしまいますのでもっと早い時間に行ったほうがいいと思います。人気のツーリング立ち寄り先になっているため、土日の日中は写真撮影するバイクが行列を作っていることもあります。

東京湾フェリーの最終便は19時半なので、もしまだ疲れていなければ、東京湾が一望できる日帰り温泉「天然温泉海辺の湯」に立ち寄って、隣接するお食事処で夕食をとってもいいでしょう。夕方には閉まってしまいますが、地元の人に人気の「ニコニコドライブイン」も近くにあります。

好天の連休中などでツーリングで房総半島を訪れる人が多いと、東京湾フェリーの希望する便に乗れず次にまわされてしまうこともあります。混雑が予想される時は早めに金谷港につけるようにしましょう。金谷港周辺の道路も大渋滞となることがあります。