大網白里市(小中)と千葉市(緑区小食土町)の市境の舗装道路上にある短い素掘りトンネル。すぐ近くに小中池公園があり、西側には昭和の森フォレストビレジが広がる。
概要
住所 | 千葉県大網白里市小中/千葉市緑区小食土町 |
全長 | ─ |
建設時期 | ─ |
駐車場 | ─ |
トイレ | ─ |
マップコード | 27 079 171*75 |
アクセス
圏央道・大網白里スマートICから約800m/JR外房線・大網駅から徒歩30分(2.4キロ)
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動画
準備中
訪問レポート
目印はこの手書き感満載の看板。
後藤健太郎氏のブログにも写真が載っていたので、これを見つけて安心。
大網白里IC近くから小中池公園に西進する道を進み、突き当りのこの看板のところで右折して北へ。
このあたりは、生垣をきっちりと作った立派な構えの古い家が多い。この生垣の間の道を進んでいくと・・・
いきなり現れました、トンネルが。
長さは短めで、反対側もよく見える。
このトンネルが珍しいのは、市の境にあるということと、この反対側が千葉市ということだ。といっても千葉市東端のちょっと突端になったところなので、そのまままっすぐ走るとまた大網白里市になっちゃうんだけど。
ちなみにこのトンネルの西側には、巨大なキャンプ場もある自然公園「昭和の森」が広がっている。
元気に伸びる竹のおかげで、トンネルの上の山がどのくらいの高さなのかもよくわからないが、それほど高くはない模様。
それなりに交通量もある道のトンネルで、吹付などの補強も行われていない素掘りのままのトンネルというのは珍しいのではないだろうか。しかも半分は千葉市だというのに。
いや市境だからこそこのままの状態で残っているのかしらん。
地層もくっきりと。
養老渓谷周辺以外で、こんな生々しい素掘りトンネルに会えるとは・・・
開口部までくるとよくわかる。
トンネルの上の土の厚さが大したことないということが。
これだと、いずれ「このままでは危険かもしれない」となった時には、トンネルとしての生命を終え、切り通しにされちゃうんだろう。
今、健在なうちに見て通っておきたいトンネルだ。
戻りながら天井を見上げてびっくり。
天井にびっしり埋まっている白いもの、これ貝でしょ!!!
房総半島はもともと海底だったところが隆起してできた台地で、銚子の屏風ヶ浦の地層にも貝の化石が混ざっている。でも素掘りトンネルで見たのは初めてだ。
こっちはあまり自信ないけど、ツルハシなどの跡なのかなあという縦長の穴も無数に空いていた。
上がちょっと尖ったアーモンド形をした大網白里川の開口部。
千葉市側はもっとまん丸。
さほど長いわけでもないのに、両出口の形がちょっとずつ違うのも、素掘りトンネルの魅力のひとつ。
もし「昭和の森」などに遊びに行くことがあれば、ほんのちょっとだけ足を伸ばしてこのトンネルも見てみて欲しい。
いつまで残っているとは思えないトンネルなので。